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映画 ひみつのアッコちゃん(2012) [邦画・ドラマ]

ひみつのアッコちゃん.jpg

赤塚不二夫による大人気少女まんが「ひみつのアッコちゃん」を松竹が実写映画化した、「映画 ひみつのアッコちゃん」(2012)
監督は、川村泰祐、原作は赤塚不二夫『ひみつのアッコちゃん』。
出演は、綾瀬はるか、岡田将生、谷原章介、吹石一恵、塚地武雅、香川照之、堀内まり菜など。


加賀美あつ子ことアッコ(吉田里琴)は、パパが豪華客船の船長をしているため、普段はママ(堀内敬子)と二人暮しをしている10歳の小学生5年生。お化粧をすることが大好きで、ママがいつも使っているAKATSUKAの化粧品は特にお気に入りだった。2学期の終業式の放課後、学校で化粧をして、いつものようにモコ(堀内まり菜)とおしゃべりしていると、モコの弟で姉思いの熱血漢のカン吉、ガキ大将で意地悪もするけど人情家の大将、大将の弟の少将たちによって、大切にしていた手鏡が割れてしまう。
悲しみのなか、鏡のお墓をつくるアッコ。鏡は、その晩、輝きながら天へと登っていった。
眠りにつこうをすると、アッコを呼ぶ声が聞こえてくる。その声をさがして家の外に出たアッコの前に現れたのは、鏡の精(香川照之)だった。今まで鏡を大切にしてくれたお礼にと、きれいなコンパクトをもらう。しかし、このコンパクトは魔法のコンパクトで、変身の呪文「テクマクマヤコン」と唱えると望むものなんにでも変身でき、元の姿に戻るときの呪文は「ラミパスラミパスルルルルル」という。この魔法のコンパクトの秘密を誰かに知られると二度と魔法が使えなくなってしまうと聞き、半信半疑のアッコ。
しかし、「オトナになーれ」と変身の呪文を唱えると、22歳のオトナのアッコ(綾瀬はるか)に変身したのだった。
明日からは冬休み。
魔法のコンパクトで楽しいことが起こりそうで、わくわくするアッコだった。

モコたちと遊園地にやってきたアッコは、そこで、オトナなのに遊園地に来ている27歳の早瀬尚人(岡田将生)と出会う。たまたま一緒に観覧車に乗ることになった尚人を見ながら、アッコは自分も早くオトナになって、恋人に「キレイ」と言われたいと思う。
翌日からの塾の集中講座を欠席し、アッコはオトナの姿で楽しむことに。デパートの化粧品フェアでAKATSUKAのブースできれいにメイクしてもらうアッコは上機嫌。そこにやってきた尚人の姿に、つい声をかけてしまうが、逆に、化粧品についての意見を求められる。高い、ケースがかわいくない、ローションの匂いが・・・と素直な意見を述べるアッコの感性が気に入った尚人は、アッコをアルバイトとして雇う。
働いたことがないアッコは、当然ながらいろいろな失敗をして、青山マリ(吹石一恵)にも注意されるが、尚人だけはアッコのアイデアをおもしろがり、味方をしてくれていた。
しかし、尚人が置かれている状況は、厳しいものだった。尚人の学生時代の研究成果によってAKATSUKAは飛躍的に売り上げを伸ばし、尚人は若くして企画開発室室長待遇となっていたが、それも名ばかりのものだった。熱海専務(谷原章介)のクーデターにより中村前社長(大杉漣)が関連会社に異動となり、熱海専務率いる新体制となってからは企画開発室の提案はことごとく却下された。当然、業績は悪化し、ゴールド興業の増資が必要不可欠となっていた。しかし、これは、ゴールド興業の社長・鬼頭大五郎(鹿賀丈史)と熱海が仕組んだ会社乗っ取りのシナリオだったのだ。熱海は、自分が社長となるために、わざとAKATSUKAの業績を悪化させていたのだ。
尚人たちはまだこのことに気づいていない。

アッコは、守衛さん(塚地武雅)から尚人のことを聞き、尚人が会社を立て直すために奔走していることを知って、力になろうとする。結果が第一だというオトナのロジックに沿って、総理夫人(内田春菊)に変身してAKATSUKAの商品を宣伝したり、楽に結果を出そうとする。
そんなアッコは、授業の課題で楽をしようとして、楽をするためにズルをしても、なにも意味がないと先生に注意される。
アッコがズルによって、一時期は株価が上昇したAKATSUKAだったが、鬼頭サイドからリークされた有害物質混入疑惑がマスコミで取り上げられ、AKATSUKAはまたしても経営が悪化する。アッコが、青山のふりをして鬼頭と熱海の話を聞いていたことを知った尚人は、次の株主総会で、ゴールド興業による事実上の乗っ取りが計画されていることを知る。
焦る尚人だったが、個人では太刀打ちできないものもあった。
アッコは、鬼頭と熱海の話に出ていた筆頭株主である大庭鶴子(もたいまさこ)に協力をお願いしようと考える。しかし、鶴子の元にはすでに鬼頭や熱海が話をつけていた後だった。

運命の株主総会の日、アッコや尚人の懸命な訴えに、鶴子は、株主として業績を安定してほしいが、理想のない企業に明日はない、と現執行役員の解任案を提示する。投票の結果、鶴子の案は、わずかな差で否決されてしまうが、そこに仕事のため遅れてきた守衛さんが投票に訪れる。
守衛さんは、2%の株を保有しており、本来ならば株の配当金で働かなくても良いのだったが、AKATSUKAが好きだからこの会社で働いていたという。
「ぼくは、早瀬さんやアッコちゃんを支持します」
守衛さんの投票によって、現執行役員の解任案が可決された。
よろこぶ尚人は、アッコにこれからもそばにいてほしいと伝える。しかし、アッコにはまだ恋というものがよくわかっていなかった。

尚人たちによる温度で色が変わる化粧品開発は順調に進んでいた。
尚人は、アッコの秘密を話してほしいと伝えていた。アッコの履歴書には早稲田大学「算数学部」と書いてあった。そのような学部は存在しないし、今までのアッコの行動からも、ただの女子大生ではないことはわかっていた。それでも、アッコのことを想い、秘密を打ち明けてほしいと言う尚人に、アッコは、秘密がばれたら二度と魔法が使えなくなると、その場から逃げるのだった。
そのとき、鬼頭によって工場に爆弾が仕掛けられていることが判明する。
鬼頭がAKATSUKAの乗っ取りを企んだのは、尚人が開発中の新成分が目的だった。たとえば戦車に温度で色が変わる成分を付着させれば、置かれた状況に応じて車体の色を変化させ、敵から姿を隠すことができる。兵器の開発のために、尚人を手に入れようとしていたのだった。熱海はそのことを知り、鬼頭と縁を切ろうとするが、すでに遅かった。
爆弾を仕掛けられていることを知ったアッコは、爆弾を探しに工場に向かう。
爆弾を探し、工場のみんなを助けるため、アッコは、尚人やみんなの前で魔法を使い、爆弾の存在を教えるのだった。
工場爆発は免れたが、その爆風によってコンパクトが壊れてしまう。

アッコは、元の姿に戻ることができず、心配しながら自分を待っているママに会っても、自分がアッコだと告げることもできず、途方にくれていた。
そのアッコの前に、鏡の精が現れる。みんなを助けるために自分を犠牲にしたアッコのやさしい思いに応え、もう一度だけ、魔法を使えるようにしてくれるという。「もう一度鏡が使えるとしたら、何になりたい?」と言う鏡の精への答えとして、アッコは「私」になれと最後の魔法をかけたのだった。

10年後、AKATSUKAの就職面接に臨むアッコは、そこに尚人の姿を見つける。
「早稲田大学算数学部…いえ、理工学部」と言うアッコの姿を見て、尚人は、かつて自分が恋をしたアッコを思い出すのだった。





どうなんでしょう?
トム・ハンクス主演の「ビッグ」(1988)によく似た展開ですが、ゴールド興業の乗っ取り事件が、あまりにもリアリティがなさすぎて・・・もう少し脚本を工夫してほしかった。
そして、ラストで20歳のアッコと37歳の尚人のラブストーリーをにおわせていますが、すみません、どうしても想像することはできません。
尚人ラブだった青山くんは、アッコに尚人を託して自ら身を引いたわけですが、アッコ不在の10年間になにかあったかもしれない、と想像する方が普通だし、現実問題として、17歳年上のおじさんにラブな気持ちは抱けないなぁ。ま、年の差カップルがいるので、わからないですが。

綾瀬はるかの演技は、まぁまぁ良かったと思いますが、「22歳女子大生」というのは無理がありました。尚人役が、年下の岡田将生ではなく、もっと上の年代の人ならばまだ「22歳女子大生」っぽく見えたのかもしれませんが、岡田くんのお肌の方がぴちぴちで・・・綾瀬さんもきれいなのですが、やはりいろいろと無理な部分が。

現在、CMなどで、昔のアニメキャラクターがオトナになったら・・・的なものが見られるようになりましたが、その流れの中で、「ひみつのアッコちゃん」の実写映画化が出てきたのでしょうか。
慣れ親しんだ題材の映画化というのは、宣伝をかけずとも視聴者がもれなくついてくるので、楽なのかもしれませんが、どうぜならば、もう少しひねりの効いた「ひみつのアッコちゃん」を見たかったです。
エンディングの曲は、懐かしかったです。




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