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いつか晴れた日に(1995) [洋画・史劇]

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英国の女性作家ジェーン・オースティンの1811年の小説『分別と多感』をもとにE・トンプソンが脚色し、第68回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた恋愛ドラマ「いつか晴れた日に」(1995 イギリス・アメリカ/原題:SENSE AND SENSIBILITY)
監督はアン・リー。
出演は、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、ケイト・ウィンスレット、ヒュー・グラント、グレッグ・ワイズ、エミリー・フランソワ、イモジェン・スタッブス等、イギリス映画の常連たち。


19世紀初頭のイギリス。
夢を追うことより現実を受け入れることを選ぶ、慎み深い姉エリノア(エマ・トンプソン)と、ロマンティックな愛に憧れる奔放な妹マリアンヌ(ケイト・ウィンスレット)。一見、正反対の性格を持つ2人は、それぞれに異なる形の恋をする。

イングランド南東部のサセックス州にある私園ノーランド・パークを構えるダッシュウッド家の主ヘンリー(トム・ウィルキンソン)は死の床で、先妻の息子ジョン(ジェームズ・フリート)に、現在の妻と、彼女との間に生まれた3人の娘たちの世話を約束させる。
ところが、法律の定めるところにより私園を含め財産を相続したジョンの妻ファニー(ハリエット・ウォルター)の反対にあいその約束は反故にされてしまう。

彼女たちは悲しみにひたる間もなく、早速新しい家を探し始め、夫人の従兄弟サー・ジョン・ミドルトン(ロバート・ハーディー)の小さな別荘バートン・コテージに移り住む。
辛い境遇であったが、エリノアは、ファニーの弟エドワード・フェラース(ヒュー・グラント)に好感を抱くようになり、マリアンヌは、突然現れた社交的なスポーツマンであるジョン・ウィロビー(グレッグ・ワイズ)とのドラマティックな恋に夢中だった。

しかし、そんなマリアンヌをそっと見守るサー・ジョンの友人ブランドン大佐(アラン・リックマン)が姿を消すと共に、エドワードと密かに婚約していたというルーシー・スティール(イモジェン・スタッブス)が現れて・・・。



最初、マリアンヌ役のケイト・ウィンスレットを見たときには「ヘレナ・ボナム=カーター?」と思ってしまったくらい、どこか似ている2人。
後に「ハムレット」「タイタニック」で肉感的でダイナミックなキャラクラーを全開させるケイトが、当時は、イギリス映画には欠かせないヘレナの影にまだ隠れていて、しかも、ヘレナの演じる役に似たキャラクターだったせいだろうと思いますが。
とはいえ、大好きなオースティン作品。この作品はオースティンの処女作であり、その後、陽の目を見るまでの十数年間のうちに大幅の改作がなされており、その題名の「分別」は姉エリノアを、「多感」は妹マリアンヌを示しているわけです。

この『分別と多感』の翻訳本が出たのは、ずいぶんと昔のことで今では手に入らないような貴重なもの。映画公開時に新たに翻訳本が出たが、昔の方がオースティン独特の、小さな社会における日常の事件をつづるエレガントさを体感できるのはしかたがないかもしれない。
しかし、映画の後は是非原作で楽しんでもらいたい作品です。

ただし、原作を読むと、エマ・トンプソンの演じたエリノアの年齢が気になって気になって、せめてエマと同レベルで年の若い女優を使ってくれたら・・・と何度思ったことか。
アランの演技には、ちょっと目が離せないかも。


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