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オープン・ウォーター(2003) [洋画・サスペンス]

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サンダンス映画祭で評判を呼び、全米公開では、低予算映画としては異例の大規模公開となり、予想外の大ヒットを記録して話題を集めたサスペンス・スリラー、「オープン・ウォーター」(2003 アメリカ/原題:OPEN WATER)

1998年にオーストラリアのグレート・バリア・リーフ沖で置き去りにされ行方不明となったローナーガン夫婦の実話を基にした作品。無限の空間での閉塞感、地に足のつかない不安と見えない鮫への恐怖を、CGなしで、本物の鮫を使って見る者を追い詰めていくのは、監督・脚本・撮影・編集を担当するクリス・ケンティス。出演は、ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィスなど。



スーザン(ブランチャード・ライアン)とダニエル(ダニエル・トラヴィス)の夫婦は、ようやく取れた休暇で、カリブ海に向かう。しかし、バカンス中も仕事を完全に忘れることができず、現実に追われる日々に疲れて、なんとなくお互いに距離を感じていた。

翌朝、ダイビングツアーに参加した2人は、ツアー客で満員のダイビングボートに乗り込む。ツアー客は全員で20名。外海に出た2人は、水深18メートル、30分間のダイビングを満喫するため、海に飛び込む。ようやく緊張がほぐれて、ダイビングを楽しむふたり。

ボートでは、戻った客をスタッフが確認。他の客がダイビングを満喫する中、マスクを忘れて、焦れていた1人の客がいた。その客も、戻ってきた客のマスクを好意で借り受け、その客のパートナーと一緒に海に飛び込んでいった。これで、ツアー客の全員がダイビングを楽しむことができたわけだが、この時に起こった些細な確認ミスが、悲劇を生む。

やがて、30分が経ち、スタッフが客の数を確認する。確認済みの印は20名。実際にいたのは18名。ただし、印が20名分あったことから、全員が戻ってきたと判断したボートは岸へと戻り始めた。それから約5分後。ダイビングを満喫したスーザンとダニエルが海面にあがってきた。ボートの姿はすでになく、遠くにボートが2隻。どちらかが自分たちの乗ってきたボートであると思ったスーザンは、場所を間違えたと思い込む。間違えていないというダニエルの言葉にしたがって、その場で待機する2人。潮に流され、遠くに見えるボートからも発見されず、寒さと空腹に耐える2人は、ようやく、自分たちが置き去りにされたことに気づく。いつ助けが来るかもわからない絶望の中、2人の周りに無数の鮫が現れた。

夜が明け、岸では、ボートに残された2人分の荷物が発見された。はたして、救援は間に合うのか・・・。


重い映画です。
こういう映画は嫌いです。映画というより、ドキュメンタリーのような内容。

だだっ広い海の中、取り残された2人が、恐怖の中、お互いを力づけ、あるいは口論する。やがて鮫が2人の周りを囲み、まずダニエルが餌食に。そして、絶望し、力尽きたスーザンは自ら海に消えていく。その後、鮫の腹から出てきた2人の持っていたカメラは、何を語るのか。

ポスター(カバー)画像にあるように、ずっと、2人が海にぷかぷかと浮かびながら、時には相手を思いやり、時には相手を罵り、憔悴していく姿を、眺めるだけの映画。
そもそもこういう恐怖系は苦手な上に、じりじりと精神的に追い詰めていくのは、耐えられません。

で、途中から4倍速で見ていたのですが、それでも、耐えがたい、暗~い気持ちになってしまいました。時間の経過が表示され、スタッフの初歩的なありえないミスと、時間通りに浮かんでこない2人の状況に、非常に重苦しい気分に陥りました。

同時に「宇宙戦争」(2005)も見たのですが、この方がまだ耐えられます。スピルバーグ作品だから、主人公一家は何があっても生き延びるし、最後にはハッピーエンドが用意されることもだいたい予想はつきますから。同じ自然でも、ジャングルの方がまだマシです。なぜなら、海の中というのは、足がつかないし、隠れるところもない、あげくに沈んでしまえば息もできなくなる。そして「トレマーズ」(1989)と同様の、姿の見えない敵に襲撃される恐怖。

こういう内容に79分もかけていいものかという意見もちらほら見かけますが、4倍速で見た私としては、79分もかけたからいいのかもしれないとも感じます。長ければ長いほど、見ているのが耐えられなくなるという感じで。

ただし、もう見たくないですね。

最近は、「マルティナは海」(2001)など、海に放り投げられて死んでいく映画をよく見るので、海が嫌いです。海では、足が届く範囲のみ行動可、ですね、しばらくは。


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