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マルティナは海(2001) [洋画・ドラマ]

マルティナは海.jpg

イタリア映画「マルティナは海」(2001 スペイン/原題:SON DE MAR)です。
ペネロペ・クルスを見い出した事でも知られるビガス・ルナ監督の映画ということですが、意味がわかりません。

映画の宣伝コピーが「深い深い海の底でも、消せない愛。」・・・内容を見ても、意味不明です。
とりあえず、作品紹介をしましょう。

監督はビガス・ルナ。
出演はレオノール・ワトリング、ジョルディ・モリャ、エドゥアルド・フェルナンデスなど。


地中海に面した小さな港町。オレンジ畑に囲まれた小さな町の高校に文学の教師がウリセス(ジョルディ・モリャ)が赴任してくる。教室で「オデュッセイア」を講じ、「アイネイス」を愛読する。ウリセスは、カフェの美しい娘、マルティナ(レオノール・ワトリング)に心奪われるが、彼女には、町の若き有力者シエラ(エドゥアルド・フェルナンデス)も言い寄っている。

しかしロマンチストのマルティナは、シエラよりも、カフェの2階に下宿し、美しく官能的な詩をきかせてくれるウリセスに心惹かれていく。

「静かな海の底から二匹の蛇が現れる。巨大なとぐろを巻いて、波の上へ。一匹が私の周りで二度渦を巻いて襲いかかる。そして二重に巻きつき体を強く締めつける」

ウリセスの詩に官能の悦びを覚えるマルティナ。

やがてマルティナの妊娠によって2人は結婚し、アベルと名づけた息子と3人の生活が始まる。しかし平穏な日々の中で徐々に2人の間に溝が生まれていく。そしてある日、ウリセスは舟で釣りに出たまま帰ってこなかった。

数年後、シエラと再婚したマルティナは、有力者の妻としての日々を楽しんでいた。アベルはシエラを父と信じて大きくなり、それなりに幸せな日々。そんなある日、1本の電話がマルティナの心をかき乱す。

「世界中の海を旅して気がついた。僕は君なしでは生きられない」・・・死んだはずのウリセスの声だった。マルティナの体に、ウリセスと愛し合った残り香がよみがえってきた。

ウリセスの帰還を隠すため、そして今度こそウリセスを自分のものだけにするため、マルティナは、裁判で売買が中止されているシエラのマンションの一室にウリセスを閉じこめる。

ブラインドを下ろした薄暗い部屋の中で失われた愛の時間を埋めていく2人。しかし、マルティナの変化に気づいたシエラは、嫉妬し、マルティナを家から追い出してしまう。行き場のなくなった2人は、クルーザーに乗り込み、海に出たのだったが・・・。



レオノールはかわいかったです。あれだけ官能的なシーンが多いにも関わらず、「かわいい」と思わせるものがあります。
役者自体は、そんなに問題はないと思います。エドゥアルド・フェルナンデスも、一歩間違えば単なる憎まれ役のシエラ役を好演していました。

しかし、内容が理解できません。
他の女と逃げたのに、のこのこと舞い戻ってきたウリセスと、そんな彼を受け入れてしまうマルティナ・・・単なる色情狂状態です。夢見る男と、夢見る女が、現実の厳しさにぶつかって、男は逃げ出し、女は現実を受け入れる。しかし、夢見る男女は昔が忘れられず、ふたたび理性もなにもかも吹っ飛ばして夢にひたる。

ラストで、ウリセスが死を受け入れ、マルティナが死を拒絶するシーンでは、2人の温度差を感じてしまいます。なのに、なぜかその後のシーンで「2人は死によってやっと結ばれた」的演出があり、???でした。

役者はそれぞれ上手なのに、映像はきれいなのに、なぜこんなにも腹が立つような内容なのだろう。

ウリセスのキャラが、非常に腹が立つから?
マルティナのキャラが、打算的なくせにお子ちゃまだから?
ラストの解釈が、受け入れがたいから?

確かなことは、ホラーやスリラーものと同様に、官能映画も好きじゃないってことでしょうか。
やはり、好みの問題ですね、こればかりは。


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