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西遊記~はじまりのはじまり~(2013) [アジア]

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中国四大奇書のひとつ『西遊記』をもとに、三蔵法師一行が天竺を目指した理由を描いた、「少林サッカー」のチャウ・シンチー(周星馳)監督作品「西遊記~はじまりのはじまり~」(2013、原題:西遊 降魔篇)
監督・製作・脚本は、チャウ・シンチー。
出演は、ウェン・ジャン、スー・チー、ホアン・ボー、ショウ・ルオ、リー・ションチン、チェン・ビンキャン、チャン・チャオリー、程思寒、シン・ユーなど。


ある川そばの集落で、川の妖怪(後の沙悟浄:リー・ションチン)で善良な人々を襲っていた。仏門の弟子であり、妖怪ハンターの玄奘(後の三蔵法師:ウェン・ジャン)は、妖怪を陸にあげると、「わらべ歌三百首」を唱えて、その善の心を呼び覚まし、妖怪を改心させようとしたが、失敗する。玄奘に襲いかかる妖怪を退治したのは、妖怪退治の“無限変幻リング”を操る美人の妖怪ハンター・段(スー・チー)だった。
失意の玄奘は、師匠(程思寒)の元に戻り、自分も妖怪を退治したいと訴える。師匠は、玄奘にはなにかが足りないだけであり、それがわかればわらべ歌の力もわかるようになると伝え、さらなる修行に玄奘を送り出す。
山の中の建物で出会った妖怪は、猪剛烈(後の猪八戒:チェン・ビンキャン)という名で、美男に心を奪われる旅人を襲っていた。玄奘を救ったのはまたしても段だったが、一度は猪剛烈を生け捕りにするも、逃げられる。妖怪を退治するのは賞金が目当てではなく、人々を助けたいからだと玄奘は段に語るが、怪我を負った彼女を意識してしまい、その場から立ち去る。
師匠から、男女の愛について尋ねられた玄奘は、仏門に入る自分にとって大切なのは「大いなる愛」だと言う。その答えに、欲しいものを要らないというその心が、足りない「何か」であると伝える。
猪剛烈を退治するためにはどうすれば良いかと尋ねる玄奘に、師匠は「五指山の麓に封印されている孫悟空(ホアン・ボー)ならばその妖怪を倒せるが、性格に難があり注意の必要な人物である」と教えられる。そこで、玄奘は、孫悟空に会いに行くため、出発する。
途中、空虚王子(ショウ・ルオ)、天残脚(足じぃ:チャン・チャオリー)、虎筋蟷螂アニキ(シン・ユー)といった妖怪ハンターと出会い、段からは愛の告白を受けるが、玄奘はその想いを受け取ることを拒否し、五指山に向かう。そして、500年ぶりの来訪者に喜ぶ悟空と出会い、猪剛烈退治の方法を聞き、段の協力もあって、猪剛烈を退治する。段は、妖怪退治の記念として、玄奘に川の妖怪と猪剛烈を封じ込めた袋を渡す。
段はふたたび玄奘に自分の想いを伝えるが、玄奘は再度拒否をする。去っていく段を想い、うなだれる玄奘に、岩の中に閉じ込められた悟空は、蓮の花で月が見えないと告げる。玄奘が蓮の花を摘み取ると、悟空が岩から飛び出る。大日如来の封印は、その蓮の花だったのだ。
封印が解かれた悟空は、自分を退治にきた空虚王子、天残脚、虎筋蟷螂アニキを無残に倒すと、玄奘の髪をむしり取り、殺そうとする。それを救ったのは、去っていったかと思われた段だった。段は、玄奘を守るために悟空に勝負を挑み、他の妖怪ハンターと同じように、無残に殺されてしまう。玄奘は段をその腕に抱き、ようやく自分もまた段を愛していたことを告げるのだった。
自分の想いを自覚し、それが失われる無常を悟った玄奘は、大日如来経をとなえ、悟空を封じ込める。正体をあらわした悟空の頭に、段が残した無限変幻リングをつけるのだった。
師匠の元に戻った玄奘は、男女の愛も大いなる愛のひとつであり、苦痛を知ってこそ、人生の苦痛を理解でき、己の執着を知ってこそ手放すことができる、と答える。それが玄奘にとって「足りない」ものだった。そして玄奘の使命は、人々を救うのは天竺にある仏の経典だけで、それを取りに行くことだと師匠は言う。そうして、玄奘は三蔵法師と名を改め、悟空、悟浄、八戒とともに天竺への旅に出るのだった。




PG12指定の作品だけあって、なかなか陰惨なシーンもたくさんあります。
特に、妖怪が人を襲うシーンは、確かにお子様たちにとってはPTSDになりそうなものもあるかと。
その他は、チャウ・シンチー監督作品だけあって、笑いあり涙ありの流れでした。最後に、砂漠を背景に、天竺に旅立つ4人が並んで歩く姿に、Gメン75のテーマが流れたときには、なんともいえない笑いが出てしまいました。ここで、この曲をチョイスするとは。

いろいろと考えさせられる要素もあります。
人間が悟りを開くときって、こういうものなのだな、とか。
極限状態に置かれて、その中から最後につかみとるもの、もしくは手の中に残ったものが、悟りなのかもしれません。



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