マスカレード 甘い罠(1987) [洋画・ドラマ]
新聞のテレビ欄を見ていると「マスカレード 甘い罠」(1987 アメリカ/原題:MASQUERADE)を見つけた。
このタイトル、学部時代に見たシネマガイド(?)の中で、確かアダルト系に入っていたような記憶があるため、ちょっとドキドキしてしまった。
かつて「禁じられた遊び」と間違えて「禁じられた好奇心」を観たときの、そのモザイクたっぷりの映像にドキドキしたのと同じ、ドキドキだ。しかし、内容はそれほどアダルトチックではなく、主演もロブ・ロウだし、観てみると――なんか、観たことのある映像だ。
うん。確かに観たことがあるぞ。
監督はボブ・スウェイム。
内容は、富豪に雇われたヨットマンのティム(ロブ・ロウ)は、やがて夫人のブルック(キム・キャトラル)と情事を重ねるようになるが、その頃、寄宿舎生活から戻ってきたオリヴィア(メグ・ティリー)が莫大な遺産の相続人だと知ったティムは、オリヴィアと結婚し、そして殺害してその財産を横領しようと、彼女の幼なじみであり、自分とはヨットマン仲間である警察官と企むというもの。
ティムはまんまと彼女と結婚するが、やがて次第に彼女に惹かれていき、計画どおり彼女を殺害しようという警察官と仲間割れになる。そして、彼女を助けるためにティムは・・・。
ロブ・ロウの以前の恋人役として、「マネキン」で一躍有名になったキム・キャトラルが出ているではないか。ひさしぶりだなーと、思いながらも、ロブ・ロウのハンサムぶりに、クラッ。
なんていったらいいか。彼の姿を見て、「エデンの東」のジェームス・ディーン、若き日のアラン・ドロン、そんでもって、なぜか「Mバタフライ」のジョン・ローンを思い浮かべてしまうなんて、どこかに共通点があるはずなのだが、自分でもうまく説明できないだけに難儀なこった。
それにしても。
いいねぇ、ロブ・ロウのちょっと甘ったれた、しかも影のある(さらにいえば、どっかイッちゃった感じの)美男ってのは。金持ちの女をたらしこむキャラで、よほどイイ味出していたからなのか、「冷たいキス」(1990)でも女をたらしこんでいる。
実をいえば、ここ数日ばかり『風と共に去りぬ』を読み返して、頭の中はレット・バトラー一色だったのだ。はじめて読んだときのあの衝撃! あれから、かれこれ数年が経ったが、ようやくレットとスカーレットのすれ違いの愛と、その悲劇的結末の必然性を理解できた。読んでいくうちに味わい深くなるっていうのは、やはり名作といえるだろう。これぞ「文学」の醍醐味ってやつさ。
ともあれかくもあれ、レット一色だった(レットを愛するあまり、クラーク・ゲーブルも愛したなぁ、昔は)脳に、ロブ・ロウがいきなり乱入し、でんっと居座ってしまった。こうなったら、しばらくは頭の中はロブ・ロウ一色だ。すごいぞ。
さて、次は誰に夢中になるんだろうなぁ。楽しみっ。
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