海の上のピアニスト(1999) [洋画・ドラマ]
感動の人間ドラマ「海の上のピアニスト」(1999 イタリア=アメリカ/原題:THE LEGEND OF 1900)。
監督はジュゼッペ・トルナトーレ。微妙な人間ドラマはイタリア映画の十八番かも。
出演はティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー。
伝説のピアニストの半生を、「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが感動的に描いている。
1900年、大西洋上を行く客船の中で生後間もない赤ん坊が見つかった。その子供は、生まれた年にちなんで“ナインティーン・ハンドレッド”と名付けられるが、子供と引き離されることを恐れた拾い主によって法的な届け出はなされず、国籍もなく、法的にその身分を証明するものがなにもない、いわゆる、この世には「存在しない人」でもあった。
彼の世界は、艫から舳までの限りある空間、つまりこの大きな客船。船内のダンスホールでピアノを聞いて育つうちに、彼は音楽の才能を開花させるが、小さな世界での無限の想像力が、彼の才能の源であった。やがて彼は恋を知り、自分の世界を見つめなおす。その彼が出した自分の存在する世界とは・・・。
普段、何気なく受け入れている「常識」や「世界」の正体を知り、その中に属している自分の存在理由を見つめ直すなんて、ここしばらく考えたことはないけれど、たまには考えなきゃいけないなぁ。
美しいピアノの旋律に合わせて描かれる、客船という非日常的な世界が持っている刹那的な甘美さと、主人公たちの複雑な心理描写は、必見です。ノスタルジックな雰囲気がまた、たまらないんですよ。
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タグ:海の上のピアニスト
2001-05-01 19:37
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