ザ・サムライ(1987) [アニメ]
春日光広原作の学園ドタバタギャグアクション「ザ・サムライ」(1987 砂工房)。
監督は、やまざきかずお。
声は、関俊彦、井上和彦、水谷優子、坂本千夏、松井菜桜子、京田尚子など。
血祭武士(ちまつり たけし)は、武士道に生きる日本男児。それも、袴姿に日本刀をたばさむという超本格派だが、純粋培養のレトロ少年には女性アレルギーという弱点があった。そんな彼につきあうクラスメイトも、一筋縄ではいかないヤツばかり。
近代兵器を駆使するプレイボーイの南藩都来(なんばん とらい)。そして、クラスに転校してきた双子の土岐姉妹は、極度の男性恐怖症のあかりと、露出狂のかげりという忍者姉妹だった。
この土岐姉妹と武士は実は幼なじみで、彼女たちが転校してきた目的は、13年前に武士の父・雷造が土岐姉妹の父・影丸と決闘して手に入れた宝刀の奪回にあったのだ。
だが武士はかたくなに渡すことを拒否する。刀は彼にとっても父との思い出の品だったのだ。最初は、女性アレルギーのために劣勢だった武士も、ガールフレンドの山口敦子たちの力で事無きに終わる。
しかし、土岐姉妹は今度は敦子を人質にとってきた。彼女を助けるべく、土岐屋敷に乗りこんだ武士は、そこで土岐一族の総帥・黒刀自(くろとじ)と対決する。宝刀の一大争奪戦の後、武士は黒刀自にその思い出深い宝刀を渡すのだった。
純粋に笑える作品。シリアス要素もありますが、奇想天外なストーリー、ギャグ度・エンターテイメント性がかなり強い作品じゃないでしょうか。展開のテンポはいいし、作画についても、キャラクターデザイン・作画監督が後藤隆幸とあって、馴染み深く安定もしているのでけっこう楽しめます。
いきなり登場する巨大な福助人形なんかは、ものすごく不気味なんだけどかわいくて、おかしくて、笑えますね。原作は少年誌なのですが、どおりで、ちょっとエッチなエピソードなんかも入っています。
ここで注目なのが、音楽担当の田中公平。「トップをねらえ!」で一躍有名になった彼は、「究極超人あ~る」や「笑ウせーるすまん」などで独特の世界(?)を描いています。個人的には、公平さんの音楽は好きですね。しかもこの人、やたらと歌がうまかったりする。公平さんの仮歌(歌い手に曲を渡すときに、どんな曲なのか仮に歌うこと)は、感情がこもっていて、歌い手さんからは「歌いにくいやんっ」と言われるのだそうだ。ちなみに、仮歌で感情たっぷりに歌うのは、あの、小林亜星も同じだそうです。
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