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リトル・マーメイド(1989) [アニメ]

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有名なアンデルセンの童話を原作に、その恋の冒険を、あふれる色彩とゆたかな詩情でつづった、ディズニー映画28作目の長編アニメーション「リトル・マーメイド」(1989 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ/原題:THE LITTLE MERMAID)
監督・脚本は、ジョン・マスカーとロン・クレメンツ。
音楽はアラン・メンケン。
作詞・作曲はハワード・アシュマンとアラン・メンケン。


ここは深い深い海の底。海の王様トリトンの娘アリエルは、海の上の世界に憧れるかわいい人魚のお姫さま。ハンサムな人間の王子エリックを一目見るなり、恋に落ちてしまう。海の魔女アースラは、アリエルの黄金のような声と引き換えに人間にしてあげようと言うが、でも、約束の3日間で、王子の愛を勝ち取ることができるのか・・・。



アカデミー賞2部門(最優秀オリジナル作曲賞・最優秀オリジナル主題歌賞)を受賞した、プリンセス・ストーリー。従来、「白雪姫」(1937)「シンデレラ」(1950)「眠れる森の美女」(1959)に代表されるディズニーの<3大プリンセス・ストーリー>に、実に30年ぶりに加わった新プリンセス・アリエルの登場は、その後、「美女と野獣」(1991)「アラジン」(1992)など次々と新プリンセスを誕生させる契機となった。
ディズニー・アニメならではの映像と音楽の絶妙なコンビネーションを復活させた、作詞家ハワード・アシュマンと作曲家アラン・メンケンのコンビの、ディズニーデビュー作が、この作品だと知る人は、さて、何人いるでしょうか?

いろいろと思い出がつまってる作品ですね。
ディズニー・アニメを初めて映画館で観たのが、この作品。しかも、予備校の公開模試の帰りにディズニー好きの友人と観に行ったんですよ。受験はまだ関係なかった頃で、模試も1つのイベント状態だったからこそできたことですが。その友人とは、その後、急激に仲良くなって、親友になりました。その彼女が亡くなってからは、切ない気持ちもあってディズニー映画からは離れていたんですが、先日、上條恒彦の歌声を聞き、ふと「セバスチャン・・・」(上條恒彦は、吹替版で宮廷づき音楽家のカニのセバスチャン役)と思った次の瞬間、「リトル・マーメイド」のビデオを観ていましたね。
でもって、泣いてしまいました。「Part of Your World」の曲は、口ずさんでいるだけでも、うるうるって感じで、なんだろう、曲自体もすばらしいのだけれど、それ以上に思い出がありすぎて泣けてくるのかもしれません。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作の「人魚姫」(1837)も好きですが、ディズニーバージョンも安心できる内容になっています。時代を反映して、ヒロインが自己主張できて、活発でかわいい。今まで、ただぼ~っといるだけだったヒーローも、自力で戦っていますし。確かに、「眠れる森の美女」のフィリップ王子も果敢に戦いますが、あれは、はっきりいって妖精たちに助けられてのものであって、王子自身の力ではなかった部分が多い。それに比べたら、今回のエリック王子は、自分の力だけでアースラを倒しますからね~、新たなヒーローの登場という意味でも、この作品の価値はあります。

また、この作品は、少し前に続編が出ましたが、これも、ディズニー・アニメ史上ものすごい転機となってるんですよ。
というのも、従来のディズニーのヒロインは、女性の社会進出や地位向上を背景にだんだんと強くはなってきますが、結婚はしても子供は生まないんです。ところが、アリエルはメロディという女の子を生み、なんと、これまた近年続編が出たシンデレラも結婚後の生活が描かれるといった具合。
家庭とか家族とかが大切にされ、また子供の教育問題が声高に唱えられる時代にあって、アリエルが子供を生んだことは、新たなヒロイン像の誕生を意味しますし、この成果を経てシンデレラの結婚後も描かれたことを考えると、この作品は、常に時代に密着した描かれ方をしていることがわかりますよね。

しかし、それまで色白のヒロインばかりだったのに、アリエル以降は色黒のヒロインが続出して・・・色彩のバリエーションがないのかとちょっと思いました。アリエルは人魚だし、ジャスミンもポカホンタスも気候や風土などの問題もあるから全然OKですが、フランス人のベルや中国人のムーランは、ありゃ、ちょっと黒すぎやしないかい?
黄色人種の日本人は、比較的、肌の微妙な色合いにこだわるとはいわれているけど、大切だと思うんですよ。「肌色」って、本当、微妙な色合いですからね。

最近はCG技術の向上に力を入れているディズニーだけど、昔の映画を観ると、感慨深いものがありますね。すごいな、と。


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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: DVD





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